精神病の診断なら心療内科へ【精神科を併用している場合も】

専門医による疾患の見立て

男性

聴き取りが必要

精神科・心療内科では、それぞれの専門領域の知識やこれまでの臨床経験を基にして、患者さんを理解し、その評価を診断するという行為に当てはめています。臨床心理士は、検査の実施を通し、また、予診や検査実施時の聴き取りを通して、患者さんを見立てるそうです。その結果は、精神科医にも伝えられ、患者さんにも検査結果として説明します。そして、精神科医は、自らの面接の際に得た評価と、臨床心理士の見立てを参考にしながら、精神病診断を進めていくことになります。精神病の場合、何という病気なのか、あるいは病気ではないのか、急性的・慢性的な状態かなどを判断する必要があります。治療方針も診断結果により、薬物療法が必要なのか、それとも非薬物療法を取り入れるのかなどを決めていくことができます。また、精神病の中には、介護保険で利用できるサービスや成年後見制度など、社会福祉的な制度を利用することが必要なものがあります。そのような制度を活用するにも、主治医による診断結果、書類等が求められることもあるため、必要ならば相談してみましょう。精神病でも、その内容には多様性があり、発症する背景にも様々な個人間での差異があります。例えば、生物学的要因や心理学的要因、生活環境要因などが、複雑に影響しあって発症すると考えられています。精神病では、これら要因も含めて、考慮しながら治療を進めていかなければならないですし、その状態の経過や予後についても、診断名により一定というワケではありません。このように、診断名によって意味される統一性は身体疾患に比べると低いと考えられるので、留意が必要です。同じ過程を辿るということはなく、主治医は、百人百様と言わなければなりません。診断名についての先入観を持たず、一方でそれの共通性を見出していく、精神病の患者さんを診断し、それを治療に応用するというのは、本当に複雑な作業だともいえます。精神科・心療内科でハッキリしているのは、うつ病や適応障害などの精神病を、医療機器を用いて診断することは不可能だということです。様々な脳の検査を使えないのであれば、よく聴き、観察し、患者さんから情報を得ながら判断を進めていくことでしか、方法がありません。心の内側で何が起こっているのかを詳細に読んでいく、こうした行為、手法が現時点で用いられています。